【東大阪 肩の痛み】脱臼・捻挫のリスクも!“柔らかすぎる体”の落とし穴とその対処法|上杉整骨院
- 上杉整骨院

- 6月6日
- 読了時間: 3分
こんにちは。
東大阪市河内永和駅近くの上杉整骨院です。
今回は患者様の症例を交えながら関節の不安定性について解説していきます。
まず初めにこの様なスコアがあります。
Beightonスコア(ベイトン・スコア)
9点満点で、以下の5項目を評価します。
評価項目
判定基準
点数(左右で各1点)
小指の過伸展 小指を90度以上反らせる
各1点(最大2点)
母指の前腕接触 親指を手首に付けられる
各1点(最大2点)
肘の過伸展 10度以上反る
各1点(最大2点)
膝の過伸展 10度以上反る
各1点(最大2点)
前屈 手のひらが床につく
1点
合計:最大9点
→ 4点以上で「関節が緩い」可能性ありとされることが多い。
「関節が緩い=柔らかくて良い」って思われがちですが、実際は脱臼・捻挫・腰痛・肩こりのリスクにもつながります。
患者様紹介
今回ご来院された患者様は大学生の女の子で、居酒屋のバイト中キッチンでの作業中に肩が痛みで挙がらなくなりご来院されました。
初回の症状として
肩を80°~90°辺りまで挙げると痛みで挙げれない、肩を挙げる度にゴリゴリと音がなっている様な状態でした。
関節の緩さをチェックするBeightonスコアは7点(9点満点中)で、これは「関節弛緩性(ルーズジョイント)」と呼ばれる状態で、関節がかなり柔らかくなっていました。
問題点としては
•肩の深い部分にあるインナーマッスルがうまく働いていない
•胸郭(あばらまわり)の動きが硬く、肩甲骨がうまく動けていない
このせいで、肩を上げたときに関節の位置が安定せず、痛みが出ていたと考えられました。
実施した内容としては
•肩のインナーマッスルのトレーニング
•胸郭のストレッチやモビリティ改善
•肩甲帯の安定を意識したフォーム指導
施術後その場で痛みが消失しました。



施術と運動指導の初回1回だけで、「痛みがなくなった」と改善がみられ、肩の可動もスムーズになり、不安定感も軽くなっていました。
2回目も継続して痛みなく腕を挙げる事ができる様になっていました。
大事なのは、「どこが原因でズレてるのか」を見つけて、正しい方向に整えてあげることとなります。
実はこういったアプローチ、研究でも効果が確認されています
関節がゆるいタイプの人(関節弛緩性)に対して、運動療法が有効というのはちゃんとしたエビデンスがあります。
代表的な研究やガイドライン
▶ Palmerら(2020年・イギリス)
5〜21歳の関節がゆるい若年層に対する研究。
「筋力や安定性を高める運動療法で痛みや機能が改善」したと報告されています。
Palmer S, et al. (2020). Arch Phys Med Rehabil, 101(2), 265–277.
▶ Bearneら(2014年・RCT)
関節がゆるい成人を対象に、6週間のトレーニングで肩や膝の痛みが有意に改善。
QOLも向上していました。
Bearne LM, et al. (2014). Rheumatology, 53(3), 521–528.
▶ NICEガイドライン(2022・英国)
関節がゆるい子どもや若者には、
•筋力・安定性トレーニング
•姿勢やバランスの改善
を推奨し、ストレッチや関節を強く動かす手技は控えるべきとされています。
NICE Clinical Knowledge Summary. (2022). Joint hypermobility syndrome in children.
まとめ
「体が柔らかい=いいこと」と思われがちですが、実は関節の不安定さや痛みの原因になることもあります。
ですが、正しい評価とトレーニングを行えば、たった1回でも改善が期待できる場合があります。
「肩が抜けそうな感じがする」「ゆるいって言われたことがある」「動かすと痛い」
そんな方は、ぜひ一度ご相談くださいね。
【上杉整骨院】
📍 所在地:東大阪市『JR・近鉄河内永和』から徒歩2分、『布施駅』から徒歩10分
⏰ 診療時間:平日21時まで診療 / 日曜日20時まで診療 / 交通事故患者様は平日22:00まで
腰痛、膝痛、肩こり、股関節痛、50肩、交通事故、むち打ち、背中痛い、腰痛い
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