
【東大阪市 エラーズダンロス病】捻っていないのに足首の外側が痛くなった20代女性|上杉整骨院

こんにちは。
東大阪市河内永和駅近くの上杉整骨院です。
「特に何かしたわけではないのですが、左足首の外側が痛くなりました」
20代女性が、左足首の痛みを訴えて来院されました。
スポーツ中に捻った、転んだなど、明らかなきっかけはありません。
しかし、検査を進めていくと、足首の安定性について気になる特徴がありました。
足首の前方引き出しテストが左右とも陽性でした。
※足首のグラつきが不安定性をみるテストです。
足関節の状態を確認すると、前方引き出しテストが左右とも陽性でした。
さらに話を聞いてみると、
「昔から足首の捻挫が多かった」
とのことでした。
そこで、痛みのある左足首だけではなく、全身的な関節の柔らかさについても確認しました。
その際に使用したのが「ベイトンスコア」です。
ベイトンスコアとは?
ベイトンスコア(Beighton score)は、全身の関節がどの程度柔らかいか、関節の過可動性を評価するための簡便な指標です。
手の指、親指、肘、膝、前屈の動きを確認し、それぞれの基準に当てはまる場合に点数をつけます。
合計は0~9点です。
① 小指
手のひらを下にして、手を平面につけます。
小指の付け根の関節を90°を超えて反らせられるかをみます。
左右それぞれ1点となります。
② 親指
腕を伸ばし、手首を曲げた状態で、親指を前腕に接触させられるかをみます。
左右それぞれ1点となります。
③ 肘
腕を伸ばした状態で、肘が10°を超えて反張するかをみます。
左右それぞれ1点となります。
④ 膝
膝を伸ばした状態で、膝が10°を超えて反張するかをみます。
左右それぞれ1点となります。
⑤ 前屈
膝を曲げずに前屈し、両手の手のひらを床につけられるかをみます。
できれば1点となります。
この5つの項目、左右を含めて合計9点満点で評価します。
一般的な目安として、ベイトンスコアは成人では5/9以上、思春期前の子どもでは6/9以上、50歳を超える成人では4/9以上が用いられています。年齢などによって関節可動域は変化するため、点数だけで関節の状態を判断するものではありません。(エーラーズ・ダンロス症候群情報サイト)
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また、ベイトンスコアはあくまで全身性関節過可動性を評価するためのスクリーニング方法の一つです。
「ベイトンスコアが高い=病気がある」という意味ではありません。
今回の女性を確認すると、ベイトンスコアは7点でした。
成人の一般的な目安である5/9を上回っており、関節の柔らかさが比較的強いことが分かりました。
さらに、
・昔から足首の捻挫が多い
・左右とも前方引き出しテストが陽性
・今回、明確に捻ったわけではないのに足首が痛い
という特徴がありました。
もちろん、ベイトンスコアが7点だから今回の足首の痛みが起きた、と単純に考えることはできません。
しかし、足首の状態を考えるうえで、一つの重要な情報になります。
関節が柔らかいことと、関節が安定していることは別
「体が柔らかい」というのは、一見すると良いことのように思えます。
実際、関節の可動性が高いこと自体が悪いわけではありません。
一方で、関節が大きく動く場合には、その動きを自分の筋肉や神経系で適切にコントロールできることも重要です。
足関節の場合、靭帯などの受動的な組織だけではなく、周囲の筋肉や固有感覚、バランス能力なども関節の安定性に関係します。
そのため、
「関節が柔らかい=問題」
ではなく、
「その関節を自分で適切にコントロールできているか」
という視点も大切です。
腓骨筋などによる「動的な安定性」
足首の外側には腓骨筋群があります。
腓骨筋群は足関節の運動をコントロールするとともに、荷重時の足関節の安定性にも関わります。
一方、前距腓靭帯などの靭帯は、関節を受動的に支える重要な組織です。
そのため、足首の不安定性がある場合には、筋力だけを見るのではなく、
・片脚でのバランス
・足関節の位置覚
・足部の使い方
・荷重時のコントロール
・過去の捻挫歴
なども含めて評価することが重要です。
足関節捻挫後には、運動療法やバランストレーニングが再受傷予防に役立つことが報告されています。
つまり、靭帯だけに頼るのではなく、筋肉や感覚・運動制御を含めた「動的な安定性」を高めることも、足首を安定させるうえで重要になります。
「昔の捻挫だからもう大丈夫」とは限らない
足首を何度も捻った経験がある方の中には、
「もう何年も前のことだから関係ない」
と思っている方もいるかもしれません。
しかし、過去の捻挫をきっかけとして、足関節の動きやバランス能力などに問題が残っているケースがあります。
そのため、現在の症状だけではなく、
「今まで何回くらい足首を捻ったことがあるのか」
「どちらの足を捻りやすいのか」
「片脚で立ったときに不安定ではないか」
といった情報も重要になります。
今回のケースでは
今回の女性は、明確な外傷がないにもかかわらず左足首の外側に痛みがありました。
検査では左右とも前方引き出しテストが陽性。
さらに、昔から捻挫を繰り返しており、ベイトンスコアは7点でした。
そこで、痛みのある左足首だけを見るのではなく、足関節の安定性をどのように高めるかという視点から評価しました。
足首の筋力やバランス、荷重時の動きなどを確認し、運動療法も取り入れていきます。
足首の痛みは「痛い場所」だけを見ない
足首が痛いとき、痛みのある場所を確認することはもちろん重要です。
しかし、
「特に捻った覚えがない」
「昔から足首を捻りやすい」
「何度も同じ足首を痛めている」
という場合には、足関節の安定性や全身的な関節の柔らかさまで確認することで、別の視点から状態を考えられることがあります。
ベイトンスコアも、その一つの評価材料です。
ただし、ベイトンスコアの点数だけで症状の原因を判断することはできません。
関節の柔らかさ、過去の捻挫歴、現在の足関節の安定性、筋力やバランスなどを総合的に評価することが大切です。
「捻っていないのに足首が痛い」
「昔から足首を捻りやすい」
「足首がグラグラする感じがある」
という方は、足首の状態を一度確認してみてください。
【上杉整骨院】
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